ハード・バップ全盛期を中心に高い人気を誇ったテナーサックス奏者、ハンク・モブレー。BlueNoteなどに多数のアルバムを残していますがこれは1969年に吹き込んだBlueNoteとして最後となるアルバムです。ハード・バップからモード、フリージャズなど様々なムーヴメントが混沌としジャズの展開点となる70年を目前とした時期ながら自身のスタイルを貫いています。メンバーはディジー・リース(tp)、スライド・ハンプトン(tb)、ヴィンス・ベネディッティ(p)、アルビー・クラーズ(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)という編成。大名盤Dippin’を思わせるSnappin’ Out はややピアノが弱く必ずしも名演とは言えませんがラストのEarly Morning Strollなどを聴くと変わらないモブレーの吹奏はさすがで引き込まれます。他にも時代を反映したモーダル曲18th Holeなど特にディジー・リースの好調なプレイも聴きどころです。
US Original BlueNote BST 84329 stereo vangelder
ジャケットは経年劣化で擦れ、黄ばみ、背割れ、傷み、右下カットがありますが盤は擦り傷とかはなく良好でノイズは少なくほぼ問題なく聴くことができます。かなり劣化していますが当時のカンパニースリーブ付きです。